書評
【4日で効率よく簡単に身につく脳改善法】
「目的」「集中」「記憶」「思考」の4つの
視点から脳改善メソッドを提示しています。
1)目的を持つことの重要性
2)時間管理による集中法
3)脳科学による記憶法
4)本質に迫る思考法
それぞれいくつかのメソッドが紹介されて
います。どれもシンプルなのですぐに
無理なく取り組めるものばかりです。
【勉強しているのに結果が出ない人の共通点】
正しい勉強法を知らない。
知っていても実行が難しい、
それ故、継続できないことが共通原因です。
ディスクレシアという学習障害を克服して
年間500冊以上読書をする著者がお薦めする
正しい理論に沿った効果がある持続可能な
超簡単!学習法が紹介されています。
【1日目 習慣その1 目的を明確に!】
目的を持つことが脳を活性化することは
医学的に証明されています。
本を読む場合も
なぜその本を手にしたのか
なぜその本を読むのか
その本から何を学びたいのか
受け身ではなく理由目的をしっかり持つ
ことで主体的にその本と向き合い理解度が
増します。読む速度も速くなります。
【2日目 習慣その2 集中と環境(時間)】
集中力は特別な才能ではありません。
集中力は環境と条件に左右されます。
時間という条件を利用した集中法のひとつが
1時間を4区分して12分集中、3分休憩と
いうものです。著者が、
6時間で20冊読破した集中法です。
この本で紹介されている他のメソッドと
組み合わせることで効果は増大します。
【3日目 習慣その3 科学的記憶法を身に付ける】
「IQや知能の約50%はワーキングメモリー
の容量に影響する」
ワーキングメモリーとは「何かの作業や
行動をするために、一時的に
覚えておく記憶」のことです。
できる人になるための重要ポイントです。
ワーキングメモリーは生まれつきのもの
ではなく鍛えることで容量を増やすこと
ができます。
そのためのエクササイズがいくつか教示
されています。
【4日目 習慣その3 自分で考える】
ロジカルシンキング
ラテラルシンキング
クリティカルシンキング
こういった思考法を活用する場合でも、
「事前に持っている知識や経験の量が
多いほど物事を深く、正しく、早く考える
ことができます。」
キチンと自分で考え情報を鵜呑みに
しない事が大事ですね。
知識や経験値を増やす有効な手段の
一つが読書です。
早く記憶に残る読書法を提示しています。
【著者 園 善博はどんな人】
著者はディスレクシアという
知的能力に問題はないものの文字の読み
書きが通常よりも困難な学習障害を克服。
今では年間500冊を読破し、その知識・教養
は推して知るべしです。現在独立し、
自身の経験やノウハウを「速習法」として
まとめ体系化しセミナーを開催。
累計1万人以上の受講生を輩出する
能力開発のプロです。
【まとめ】
著者がセミナーで1万人以上教えるなかで
成果がでる人がいる一方、でない人もいる。
原因を調べると「継続」「習慣化」まで
行かないとのこと。
この本ではそれを踏まえ「簡単」
「シンプル」「すぐできる」ことを念頭に
メソッドが構築されています。
本、資料から必要な情報を素早く
記憶に残るように読むことができる。
優秀なできる人の条件ですね。
「読む」「学ぶ」「活用する」ことが
できるようになる「4日間脳力
開発プログラム」と呼べる本です
【本の目次】
はじめに
【ウォーミングアプ 頭のいい人が
身につけている「4つ」の習慣】
【1日目 「目的を持つ習慣」を
身につける】
【2日目 「集中して時間を使う習慣」を
身につける】
【3日目 「上手に覚える習慣」を
身につける】
【4日目 「自分で考える習慣」を
身につける】
おわりに
【出版情報】
著者 園 善博
発行日 2014年3月6日
発行所 株式会社講談社
定価 1300円+税
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