その科学が成功を決める【要約】

自己啓発

プロローグ

私の良き友へ
変化の時代に

目次&見出し

初めに

【実験Ⅰ】「自己啓発」はあなたを不幸にする!

「自己啓発」を実践している人は、何もしない人より幸福度が低いという衝撃のデータ

マイナス思考を抑制しようとすると、人はかえってその考えにとり憑かれてしまう
ハーバード大学の心理学者ダニエル・ウェグナーの研究

宝くじに当たった人は、幸せではなかった
ノースウエスタン大学、フィリップ・ブリックマンの調査

人間の幸福感のおよそ50%は遺伝で決まっていて、変えることができない
カリフォルニア大学のソニア・リュボミルスキーの研究

宝くじに当たった人は幸せになれた?

プラス思考は幸せをもたらす?

《実験結果1》悩みを他人に相談しても気持ちは晴れない

嫌なことがあったら人に話すより、「打ち明け日記」を書こう

感謝をあらわす

理想的な未来を予測書き出す

愛をこめて書く

成功へのステップ
月曜日:感謝する
火曜日:幸せな時間を思い出す
水曜日:将来の夢
木曜日:親愛なる…
金曜日:思い返す

《実験結果2》しあわせはお金で買える?

物を買っても満足感は長続きしない

お金を自分のためより人のために使うと、幸福感が強まる

コラム
自尊心の低い子供は物質主義になりがち

成功へのステップ
買うなら品物より体験を
お金を使うなら自分以外のことに

《実験結果3》自分は幸せだと思って行動すべし

成功へのステップ
微笑む
背筋を伸ばす
楽しげにふるまう

コラム
苦労を新鮮な刺激と考える

【実験Ⅱ】「面接マニュアル」は役立たずだった!

「へまをしたほうが好感度がアップする」という米デューク大学の大規模調査

弱点を最初にさらしてしまったほうが、好感度はアップする
デューク大学の心理学者エドワード・ジョーンズ、エリック・ゴードンの共同実験

あなたが思い悩むほど、他人は自分のミスを気にしていない
コーネル大学、トマス・ギロヴィチの研究グループ

不特定多数に向けてお願いをしても、誰も助けてくれない
アリゾナ州立大学の社会心理学ロバート・チャルディーニ

「ごほうび」が、やる気を奪う

《実験結果1》面接で成功するタイプを徹底検証

面接の決め手は好感度

自分の弱みは最初に、強みは後半に話す

ミスを過剰に意識しない

成功へのステップ
①面接では学校の成績や仕事の経験よりも、好感度がものをいう
②自分に弱点がある場合、口に出すのを面接の最後まで引き延ばさない
③大きなミスをしたと思っても、過剰反応しない

コラム
印象をよくする4つのポイント

《実験結果2》小さな親切を求める、へまをする、人の悪口は言わない

フランクリン効果

しくじり効果

噂話は自分に跳ね返ってくる

成功へのステップ
フランクリン効果:
失策効果:
噂話:

コラム
人を動かすためのヒント

《実験結果3》大勢いると、なぜ誰も人を助けなくなるのか?

傍観者効果

成功へのステップ

コラム
募金額を増やすためのうたい文句

《実験結果4》力を借りたければ、まずは力を貸すべし

キャンディーをサービスすれと、チップが増える

成功へのステップ

《実験結果5》赤ちゃんの写真の威力

拾った人が、もとの持ち主に返そうとしたくなる財布とは?

【実験Ⅲ】イメージトレーニングは逆効果

ペンシルヴェニア大学研究室発「プラス思考が人生を暗くする!」

「プラス思考」の実践者は、ダイエットにも恋愛成就にも失敗する割合が高かった
ペンシルヴェニア大学ガブリエーレ・エッテインゲン、トマス・ウッデンの調査

「試験でいい点を取る自分」をイメージしつづけた学生は逆にいい点がとれなかった
カリフォルニア大学リアン・ファム、シェリー・テイラーの実験

「ダイエット商品」を食べる人はむしろ太る
オランダ、ティルブルグ大学研究グループの実験

《実験結果1》目標達成のために計画を立てる

重要な転機を迎えたとき、私がすること

小さな目標を立てる

目標について人に話す

目標を達成したときのプラス面を考える

自分に褒美を出す、日記をつける

成功へのステップ
①あなたの最終目標を書き出してみよう
②ステップごとの計画を立てる
③最終目標を達成したときの、メリットは?
④目標を公表する

コラム
先延ばし癖を克服する方法

《実験結果2》プラスとマイナスの両方を考えて目標を達成

成功へのステップ

1.あなたの目標を書き出そう

2.あなたを待っているメリットと障害

3.さらにくわしく

《実験結果3》ダイエットと節酒の秘策

成功へのステップ
ゆっくり食べる
飲むなら細長いグラスで
おいしいものは、視界から遠ざける
食べるときは集中する!
大きな食器にご用心
食事日記をつける
後悔を励みにし、ジムでは鏡を見ない
体内のエネルギーを消費する
体型を鏡で自覚する
小さな袋入りは逆効果
自分のための弔辞を書く

【実験Ⅳ】まちがいだらけの創造力向上ノウハウ

オランダでの研究成果「暗示をかけるだけで人は創造的になれる」

「集団思考」は創造力の欠如を招く
ケント大学ブライアン・ミューレンの二十種種類の実験

人間の行動性向は簡単な暗示で変わる
オランダ、ナイトメーヘン大学のアブ・ダイクステルホイス、アド・ファン・ニッペンベルクの実験

モダンアートを見るだけで、創造力は引き出せる
ブレーメン国際大学の心理学者イェンス・フェルスターの実験

集団思考は手抜きに変わりやすい

コラム
創造力をテストする

《実験結果1》無意識の力に注目せよ

成功へのステップ

コラム
発想を柔軟にするための四つの方法

《実験結果2》縁がもつ威力

成功へのステップ

コラム
メンバーを入れ替えて集団の力を高める

《実験結果3》暗示の効果で創造力を高める

独創的な絵を見ると創造力が刺激される

テーブルを手前に引く、寝ころがる

成功へのステップ
頭に刺激を送りこむ
手前に引く、腕組みをする、横になる

【実験Ⅴ】婚活サイトに騙されるな

ノースウエスタン大学発「大勢にモテようとする女は敬遠される」

ハードルを高くして「いい女」を装う術は、何の効果もなかった
ハワイ大学エレーン・ハトフィールドと学生の調査

マニュアル通りの会話をすると異性から最低の評価を下される
エディンバラ国際科学フェスティバルにおける、著者らによる調査

大勢の異性からよく思われようとすると、逆に異性は逃げて行く
ノースウエスタン大学ポール・イーストウィックのデート実験

冷たくしても釣れません

《実験結果1》相手に触れる力

男は巨乳に弱いのか?

二の腕に触れる効果

成功へのステップ

コラム
あなたの恋愛スタイルは?

《実験結果2》スピードデートを科学する

人気を集めるのは意表をつく言葉

「人まね」の効果

気が多いと敬遠される

条件のそろいすぎは、かえってマイナス効果

成功へのステップ

コラム
異性にモテるスポーツは?

《実験結果3》初デートを成功させる方法

ドキドキすると、恋が芽生える

いきなり個人的な話をすると親密度が深まる?

成功へのステップ
デートはドキドキする場所で
最初からズバリ聞いてしまう

コラム
デートに役立つ五つのヒント

【実験Ⅵ】ストレス解消法のウソ

アイオワ州立大の研究では「カラオケは逆効果」

大声で叫んだり、サンドバッグを叩いても、ストレスは増すばかり
アイオワ州立大学ブラッド・ブッシュマンの実験結果

不愉快な体験のプラス面を書きつけることで、怒りはおさまる
マイアミ大学マイケル・マカラックと学生たちの実験

自分は健康だと思い込むと、本当に健康状態は改善される
ハーヴァード大学アリア・クラム、エレン・ランガーの研究

怒りを発散させる方法は有効か

【実験結果1】マイナス体験にもいい面を見つける

マイナス体験をプラスに変える

成功へのステップ

コラム
一分でできるストレス解消法

《実験結果2》動物の友達をもつ

犬がいると穏やかに生きられる

成功へのステップ
ロボット犬を育てる
動物の映像を見る

《実験結果3》意識するだけで血圧は下げられる

思い込みの力

成功へのステップ

【実験Ⅶ】離婚の危機に瀕しているあなたに

「夫婦間の話し合いは効果なし」ワシントン大学調査が下した冷徹な事実

いくら夫婦間で話し合いを進めても、関係改善に効果なし
ジョン・ゴットマンとワシントン大学の研究チーム

夫婦で一緒にゲームをするだけで、恋人時代の感情は蘇る
ニューヨーク州立大学のアーサー・アロンの実験

ぎくしゃくしたした関係は、自分たちよりダメな夫婦を思うことで改善される
オランダ、フローニンゲン大学のブラム・ブーンクの研究

成功へのステップ
パートナーとの親密度を測定してみよう
質問

《実験結果1》目を見つめると恋が生まれる

じっと見つめあえば好意が生まれる

長年連れ添った夫婦も新婚気分に

成功へのステップ

コラム
女性はサプライズが好き

《実験結果2》絆を長続きさせる大事な一言

夫婦が交わす言葉の、プラスとマイナスの関係

相手への気持ちを書き出す方法

自分たちのほうが○○さんよりまし

「でも」のひとことが関係を救う

成功へのステップ

《実験結果3》部屋を見ればわかること

部屋の様子からカップルの親密度をチェックする方法

パートナーを思い出させる品物の効果

成功へのステップ

【実験Ⅷ】決断力の罠

「集団で行う意思決定はリスクが高い」というMITの実験結果

意思決定を集団で行うと、リスクの高い決断になりやすい
マサチューセッツ工科大学、ジェームズ・ストーナーの研究結果

人間は「したこと」より「しなかったこと」を後悔する
コーネル大学、トマス・ギロヴィチの研究

正直者とうそつきを見抜く絶対的方法は存在しない
サウサンプトン大学、リチャード・グラムゾウと学生たちの実験

大勢で考えると一人より優れた決断ができる?

集団は暴走する

《実験結果1》小さな要求から始めるか、途方もない要求から始めるか

お客の抵抗力を奪うセールステクニック

小さな要求からはじめるテクニック

最初に大きな要求を出すテクニック

成功へのステップ

《実験結果2》決めたことを後悔しない方法

無意識の力に委ねる

したことへの後悔より、しなかった後悔のほうが大きい

成功へのステップ
アナグラムと無意識の働き
なんでも実行するほうが後悔が少ない

コラム
とことん最高のものを追求するか、それともそこそこで満足するか。

《実験結果3》「うそをつく人は緊張する」というウソ

うそをつく人は、こんな行動をする

うそつきは口の中が乾く?

うそつきは「考える人」状態になる

成功へのステップ
急に口数や動作が少なくなったら要注意
顔が見えない相手にはうそをつきやすい

コラム
作業時間を正確に読む方法

《実験Ⅸ》「ほめる教育」の落とし穴

コロンビア大学発「ほめられて育った子供は失敗を極度に恐れるようになる」

ほめられて育った子供は、失敗を極度に恐れるようになる
コロンビア大学クラウディア・ミューラーとキャロル・デュエックの大規模研究

「がまんすること」を覚えた子供は、挫折しても立ち直れる
スタンフォード大学の心理学者ウォルター・ミシェルの追跡実験

子供をおどして注意すると、逆に禁じられた行為をしたがるようになる
スタンフォード大学、ジョナサン・フリードマンの実験

モーツァルト効果は神話だった

楽器を習うと思考力がやしなわれる

《実験結果1》ほめたほうがいい子に育つ?

ほめられた子どもは、失敗を恐れるようになりがち

だいじなのは努力をほめること

成功へのステップ

《実験結果2》子どもの自制心を育てる方法

目先の満足に飛びつかず、大きな成果のためにがまんできるか

おどしてやめさせるのは、逆効果

成功へのステップ
マシュマロテスト
頭とつまさきゲーム
集中力と克己心
大切なのは、おどすことより毅然とした態度

【実験Ⅹ】心理テストの虚と実

アテにならないこれだけの科学的根拠

筆跡判定による性格判断はまちがいだらけ
ジェフリー・ディーンの長期的研究成果

人間の性格は、ある程度まで生まれた順番に左右される
カルフォルニア大学の心理学者フランク・サロウェイの分析

性格は指の長さにあらわれる
セントラルランカシャー大学の進化心理学者ジョン・マニングの研究

筆跡による性格判断結果は、しろうとの判断とほぼ同じ

《実験結果1》人間の性格の基本要素は五つ

性格の五大因子「ビッグファイブ」

成功へのステップ

コラム
もって生まれた脳と育ち方の影響

《実験結果2》指を見れば性格がわかる

人差し指と薬指の比率

指に長さに性格や音楽の能力も読み取れる

成功へのステップ

コラム
セレブたちの指

《実験結果3》人の性格を59秒で見抜くには

ペットで飼い主の性格がわかる

バンパーのステッカーで危ないドライバーを見分ける

右脳派か左脳派か

朝型人間か夜型人間か

おわりに

ソフィーへの回答
59秒でできる10のことがらを教えてあげよう

①感謝の気持ちを育てる
②財布に赤ちゃんの写真を入れる
③キッチンに鏡を置く
④職場に鉢植えを置く
⑤二の腕に軽くふれる
⑥パートナーとの関係について本音を書き出す
⑦うそを見抜くときは目を閉じて、相手の言葉に耳を傾ける
⑧子どもをほめるときは、才能ではなく努力をほめる
⑨成功した自分ではなく、前進する自分をイメージする
➉自分が遺せるものについて考える

謝辞

※コラムという文言は本書にはありません。テキストの背景色がグレーの文章をコラムとしました。

おすすめの読者

成功を手に入れ、南国の島でビーチチェアにゆったりと座り、カクテルを飲みながら心地よい風に吹かれまったりする自分をイメージするという成功手法を何年も実践しているが、なかなか成功しない人。

紙に目標をいくつか書いたけれども達成する兆候がまったく見られない人。

手っ取り早く数分でできる心理学的根拠のある自己啓発の方法を知りたい人。

その科学で疑われた成功法則

①成功した自分をイメージしても実現しない?

大規模調査によると実行しても効果がなく悪くすると有害な場合もあるという結果が出ている。
成功した自分を想像する手法は、困難を乗り越える心構えができていないため、成功への厳しい道中で最初の試練に遭うと挫折してしまう。

※成功イメージを持つことの弊害が指摘されていますが、成功イメージを持つことで多くの方が成功していることもまた、事実です。

②目標を紙に具体的に書き出しても成功できない?

1953年の「イェール大学の目標達成研究」では学生の3%に人生で達成したい目標を書き出してもらう。20年後の追跡調査で目標を具体的に書き出した3%の学生の方がそうでなかった97%の学生よりも成功していた。
この有名な実験を2007年アメリカのビジネス誌「ファスト・カンパニー」の記者ローレンス・タバクが追跡したが、行われた形跡は確認できなかった。

※ドミニカン大学のゲイル・マシューズ心理学教授の実験では、目標を紙に書いたグループは紙に書かなかったグループより1.4倍の達成率を示しました。

幸福感の基礎研究

2005年、カリフォルニア大学の心理学者ソニア・リュボミルスキーらによる共同研究。

・摘みたての花の香りを嗅ぐ
・前向きな言葉を声に出して言う(私は素晴らしい人間だ)
・チョコレートケーキを食べる
・ダンスをする
・笑える映画を観る
・あなたの知能テストの結果は非常に優秀だったと伝える
・“たまたま”道に落ちていたお金を拾う

などのいい気分、幸福感を味わってもらいその効果を観察。
25万人以上を対象にした何百件もの調査結果から幸福(感)は成功から生まれると同時に成功を生む原因になるという明白な結論が導き出された。

【幸福感のメリット】

・社交的になる
・他人思いになる
・自分と他人に対する愛情が深まる
・問題解決能力が高まる
・免疫システムが向上する

結果、よりよい人間関係を築き、長く健康に、充実した人生を送れるようになる。

高額宝くじに当選した人の幸福感

お金が幸福感に最も効果的なのではという仮説に対する1970年代に行われたノースウエスタン大学 フィリップ・ブリックマンの共同研究。

イリノイ州の宝くじで莫大な賞金を手にした人たちと、イリノイ州の電話帳からランダムに抽出した人たちに

・現在の幸せ度
・将来どれぐらい幸せになりたいか
・毎日どれぐらい楽しいことがあるか

という質問に答えてもらった。

結果
現在・将来に対する幸せに大きな違いはなかったが、宝くじに当たった人より当たらなかった人の方が日々の小さな幸せに喜びを見出す度合いが高かった

働いて獲得した富と収入の幸福感

社会心理学者デヴィッド・G・マイヤーズの大規模な調査。

「非常に幸福」から「非常に不幸」までの十段階で自分の幸福度を査定。
国民総生産に照らし合わせてその国の平均的な幸福度を算出。

結果
非常に貧しい国の人たちは裕福な国の人たちほど幸せではないが、適度なGNPを獲得した段階で差はなくなる。
給料と幸福度の関係の調査でも同様のパターンが見られた。
ある一定の収入に達すると、それ以上収入が増えても幸福度は大きく変化しない。

【心理学者デヴィッド・マイヤーズの指摘】

「名声や財産に対する人間の適応能力のおかげで、昨日の贅沢も、たちまち今日には当たり前に、そして明日には思い出になってしまう」

幸福感と遺伝の関係

リュボミルスキーの研究成果。

人の幸福感の50%は遺伝で決まっている。
10%は急に変えられない環境(教育、収入、既婚か独身等)
40%は日常的な行動や自分や身の回りの人をどう受け止めるかで決まる。

プラス思考

2006年ニューヨーク州ハミルトン大学ジェニファー・ボードンとエリザベス・ケーシーの思考抑制実験。

参加者全員に自分の欠点を書き出してもらい、半数は欠点を考えないようにする、半数は普通に暮らす。
1日ごとに欠点についてどれくらい考えたか書き出し、気分、不安レベル、自信度をセルフ評価。

結果
欠点を考えないようにしたグループは普通に暮らしたグループに比べ自分の欠点についてより考え、不安・憂鬱感が増し、自信喪失気味になった。

【研究者たちの提案】

幸福感を持続させる方法。
・幸福度を上げる日記をつける
・小さな親切をする
・感謝する

悩み対処法

話すことは時間の無駄?

2005年、ベルギーのルーヴァン大学の心理学者エマニュエル・ゼックとベルナール・リメの実験
「最も精神的に苦痛だったこと、今も忘れることができず、人に話す必要を感じるできごと」
を参加者の半数に話してもらう、後の参加者には普段の1日について話してもらう。

結果
トラウマを話したグループと普段の1日を話したグループに幸福感の差はなかった。
専門家以外にトラウマを話しても効果は期待できない。

トラウマ体験を文章にする効果

トラウマ体験をした人に毎日数分、内面の考えや気持ちを文章にしてもらう実験。

解雇されたばかりの人に個人的、ビジネスマンとしての自分にどう影響したか書いてもらう。

結果
時間をかけずに簡単に書いてもらったが、被験者は心理面のみならず肉体的にも健康が回復し自信と幸福感が著しく改善された。

「話すこと」と「書くこと」の違い

【話す】
話している内にとりとめがなくなり、あちこちに飛び混乱する場合が多い。
話すことは混乱をさらに深める可能性がある。

【書く】
書いて文章にすることは、できごとを中心に筋道・構成を考えストーリー性・意味を持たせることになり、悩みを自己の内面から系統立てて解決する力になる。

日常の幸福感を持続させて高める日記の書き方

心理学者のロバート・エモンズとマイケル・マカラックの研究。
日常に存在する幸せを再認識した時の効果測定。

参加者を3グループに分け、それぞれ違うテーマについて週1回短く書き出してもらう

グループ1:感謝することを5つ
グループ2:嫌なことを5つ
グループ3:1日の“できごと”をこまかく書いてもらう

結果
グループ1の感謝組の方が他の2グループに比べて幸福感が高く、将来に希望を持ち、健康的だった。

2001年、サザン・メソジスト大学のローラ・キングの研究。

グループ1:現実離れしたバラ色の未来像ではなく、着実に目標達成した理想の場面をイメージしてもらう。
グループ2:最低最悪な体験を想像してもらう
グループ3:ただ単に明日の計画を書いてもらう

結果
理想の未来像をイメージしたグループ1の方が、他の2グループより幸福感が格段に強かった。

追加の実験

グループ1:今までの人生で最高の瞬間を書いてもらう
グループ2:今までの人生で最悪の瞬間を書いてもらう

結果
最高の瞬間を追体験したグループの方が大きな幸福感で満たされていた。

アリゾナ州立大学のコーリー・フロイドの共同研究。

参加者全員に最愛の人について考えてもらい20分間で、

グループ1:その人がなぜ自分にとって大切なのか書いてもらう
グループ2:前週のできごとを着てもらう

5週間で3回同じことを実施。

結果
愛情を表現した文章を書いたグループは幸福感が大きく向上し、ストレス減少、コレストロール値の著しい低下をもたらした。

【簡単に早く幸福感を高め心が軽くなる日記を書くには】

①感謝の気持ちを示す。
②理想の未来像を記す。
③愛情を表現する

上記の要素を文章にする。

幸福感とお金

物と体験

心理学者リーフ・ヴァン・ボーヴェンとトマス・ギロヴィチの研究
お金を品物に使うべきか体験に使うべきか

実験1
全国的に自分の幸せのために購入した品物と体験を回答してもらい買い物による気分の高揚度を調査。

実験2
グループ1:最近買った品物を書き出してもらう
グループ2:最近買った体験を書き出してもらう

気分を2通りの方法で評価
悪いから良い(マイナス4~プラス4)
悲しいから幸せ(マイナス4~プラス4)

結果
実験1と2、双方で品物より体験を購入した方がより気分がよくなる傾向が確認できた。

利己的と利他的

2008年、ブリティシュ・コロンビア大学、エリザベス・ダンによる共同研究。
金銭収支と幸福感の関係性について。

実験1
①参加者に自分の幸福感を採点してもらう
②収入額
③自分のために使う金額
④寄付や人のために使う金額
上記の順序で書き出してもらう

実験2
ボーナス(3000ドル~8000ドル)を受け取る前と後の出費と幸福感の関係を調査。

結果
実験1、2いずれも自分のためより人のためにお金を多く使った人の方が圧倒的に幸福感が大きかった。

実験3
参加者に5ドルないし20ドル入った封筒を渡し、その日の17時までに使ってもらう。
任意の2グループに分ける。
グループ1:自分のためにお金を使う
グループ2:友人や家族、自分以外の人のために使う

結果
金額に関係なく、自分のためではなく人のためにお金を使った方が、断然大きな幸福感に包まれた。
人は幸せだから人のためにお金を使うのではなく、人のために使うから幸せになることが明らかにされた。

脳と幸福感

2007年、オレゴン大学、神経経済学者ウィリアム・ハーボーの実験

架空の銀行口座に100ドルあるという前提。参加者の脳をスキャナーで調査。

①口座から貧しい人のために税金として強制徴収された場合。
②残高を寄付するか自分のために残すか決める。

古い脳に存在する尾状核と側坐核が①で活性化し②でさらに活性化した。

尾状核と側坐核は、基本的欲求が満たされたとき、おいしいものを食べたり、褒められたときに活性化する部位。人を助ける行為は根源的な喜びを人にもたらすと考えられる。

【経済的ゆとりがない場合】

2005年、幸福心理研究家ソニア・リュボミルスキーの共同研究。

参加者全員にお金をかけない親切な行為を週に5回、6週間、実践するように頼んだ。
感謝カードを贈る、献血、友達を手伝うなど。

①1日に一つずつ実行した人。
②1日に5種類全部実行した人。

結果
幸福感は①少し増した②40%も増加した。

幸福とお金の重要ポイント

①買うなら物より体験
体験は私たちの人生に付加価値をもたらす。

②お金は「自分以外」の人のために使う。
お金は自分のために使うのが常識と思われている。しかし、科学はお金を人のために使えば幸福になることを教えている。経済的余裕がない場合、1日5個親切な行為をすることで幸福感は劇的に増加する。

固有反射心理学

悲しいときは泣く、うれしいときは微笑む、賛成のときはうなずくなどの固有の反応は逆にも作用すると考えられている。

参加者をしかめっ面のグループと微笑みグループに分けて気分の変化を見る実験。
微笑みグループの方がとてもしあわせな気分になった。

大きなスクリーンにさまざまな品物を移動させながら映し、どの商品に魅力を感じたかの実験。
品物は垂直方向と水平方向の2通り。参加者は垂直方向に移動する品物に好感をもった。
「イエス(首を縦に振る)」「ノー(首を横に振る)」とリンクしていた。

1980年代、マンハイム大学のフリッツ・ストラックの共同実験。

①参加者を2グループに分ける。
グループ1:上下の歯で鉛筆をくわえてもらう(微笑む感じ)。
グループ2:唇だけで鉛筆をくわえてもらう(不満げな感じ)。

②それぞれのグループに漫画「ファーサイド」を見せる。
③おかしさ、幸せな気分の自己採点。

結果
グループ1の微笑んだ表情になった方が幸せな気分になり、漫画を楽しむことができた。

【2003年微笑みの研究】

微笑むことをやめても幸福感は長く残りすぐに消えないことが判明した。
微笑むことで行動的になり、積極的に他人と付き合ったり、幸せなできごとを思い出す割合が高まった。

幸福感を生み出す重要ポイント

①微笑む
15秒から30秒感情を込めて微笑む。その際、心から笑える場面を思い出すもしくは想像する。
時計、パソコン、スマホなどに笑う時間をセットする。

②背筋を伸ばす
2007年、コロンビア大学のトミー・アン・ロバーツの研究。
参加者を任意の2グループに分け、初めに3分間椅子に座ってもらい、全員に算数のテストを実施後、気分の評価を依頼した。

グループ1:背筋を伸ばした姿勢。
グループ2:前かがみの姿勢。

グループ1の方が幸せな気分で、テストの成績がよかった。注意すべきは女性には当てはまらないことが多かった。胸を突き出す姿勢に抵抗があるのではと考えられる。

③楽しげにふるまう
ビーレフェルト大学のペーター・ボルクナウ教授の研究。

幸せな人と、不幸せな人の立ち居振る舞いは違う。
以下のように幸せに振る舞うと幸福感が強化できる。

・歩くときは肩の力を抜き、腕は大きく振り、足取りを軽くする。
・話すときは表情ゆたかに、ジェスチャーをまじえ、うなずく回数を増やす。
・服装はカラフルにする。
・プラスの感情がこめられた言葉を使う
・「私は」などの自分自身を指す言葉をできるだけ使わない
・声に高低をつける
・早く話す
・握手は固めにする

※日本ではちょっと違う可能性があると思います。

苦労と幸福感

2007年、心理学者ケネス・シェルドンとソニア・リュボミルスキーの研究。

最近、2種類の変化を経験した人たちを参加者として募った。

・環境的変化グループ
引っ越し、昇給、新車購入など

・意図的変化グループ
新しいクラブに参加した、新しい趣味を始めた、転職したなど

両グループに数週間、幸福感の度合いを評価してもらう。

結果
両グループとも変化が起きた直後は幸福感が急上昇した。
環境的変化を経験した人の幸福感はすぐ元に戻ったが、意図的変化を経験した人の幸福感の上昇は長く続いた。

理由
「快楽の習慣化」と呼ばれる心理作用により、新しい経験は人に高揚感をもたらすが慣れてしまう。環境的変化は快楽の習慣化がすぐに起きやすい。意図的変化は新しい経験が続くので絶えず脳が刺激され快楽の習慣化が避けられる。

幸福度を高める意図的変化のポイント

苦労をいとわず新しいことに挑戦する。

自分の性格、価値観、能力に合う活動を選ぶ。
なぜ好きなのかを考え明確にした上で、その要素を含んだ新たな活動を始めてみる。
絵画を描いていたなら水彩画を試してみる、テニスが好きならスカッシュを始めてみる、数独パズルが趣味ならクロスワードに挑戦してみるなど。新しいことに取り組むことは、大変な感じに映るが、幸せのためなら努力する価値があることを科学は教えている。

集団意思決定の落とし穴

1960年代初頭、マサチューセッツ工科大学の院生だったジェームズ・ストーナーの実験。

参加者の全員に人生相談のアドバイザーになってもらい、最良と思われる選択肢を回答してもらう。

相談者の設定内容。
一人の大衆スリラー小説作家がいる。純文学作品に挑戦したいと思っている。それには生業の大衆スリラー小説を休筆し純文学執筆に取り組まなければならない。純文学作品が成功し認められれば栄誉と大金が手に入る。失敗すれば純文学に割いた時間と労力すべてが徒労に終わり、収入もなくなる可能性がある。

どれ位成功する自信があれば定収入がある大衆スリラー小説をやめて、純文学にチャレンジしていいかという設問に対して、個人的な意見としては、保守的な人は100%の自信が必要と考えた。革新的な人は10%の自信があれば十分と考えた。
次に、およそ5人のグループに分けて意見をまとめてもらった。

グループによるアドバイス回答は大衆スリラー小説はやめて、すべてを投げうってでも純文学に打ち込むべきという極めてリスキーな意見で一致した。しかし、別の実験では純文学には、一切手を付けるべきではないという完全に保守的な結論になった。
個人の意見よりも集団の意見の方が両極端な結論に達するという結果に終わった。

【集団思考の弊害】

①過激な考えになる
②両極端な思想、考え方、偏見、状況判断をしてしまう。

最良で理性的な意思決定を集団で行う場合は、専門的及び学問的理論の正確な理解と検証が求められ時間がかかる。

手っ取り早く日常に活かせる決断の方法

①心理を突いたセールス手法に乗せられないようにする。
②後悔しない決断をする
③ウソを見抜く

【人の決断は複雑で微妙】

例えば2つの会社からヘッドハンティングされた場合。

給与額以外の諸要件(労働時間、業務内容、通勤時間、将来性等)は同一条件。

本人の給与額既存社員の給与額
A社5万ドル3万ドル
B社6万ドル8万ドル

結果はほとんどの人がA社を選択する。

人は思うほど理性的ではなく社会的生き物なので、感覚的、自尊心、世間体などさまざまな要因が複雑に絡み合って意思決定に至る。この微妙なメカニズムは日常の購買決定に知らず知らずのうちに強く影響を及ぼしている。

①心理を突いたセールス手法に乗せられないようにする。

特典付加テクニック

わずかな値引き、おまけでも効果がある。


・カップケーキとクッキー2個で75セント。40%の人が購入。
・カップケーキ75セント、クッキー2個おまけでは73%の人が購入。

ひっかけ

カリフォルニア大学、マイケル・サントスの実験。

物乞いに扮した実験者が25セント硬貨1枚か37セント恵んでくださいと奇妙な要求を出したところ、通常より多くのお金を集めることができた。

混乱させてから正常に戻す方法

一瞬相手をまごつかせて拒否反応パターンをブロックした後に、抵抗なく販売してしまうテクニック。

チャリティーのためのメモパッドを戸別訪問して販売する実験。

「3ドルです。お買い得ですよ」の普通パターンよりも「300セント…つまり3ドルです。お買い得ですよ」と最初に思考停止させて販売するパターンでは2倍の売上となった。

小さな要求からはじめるテクニック

1960年代初頭、スタンフォード大学、心理学者ジョナサン・フリードマンとスコット・フレイザーの説得に関する実験。

団体職員を名乗り、刊行物発行のための調査を150人以上の女性に依頼する実験。

家庭用品の徹底的な調査のために6人の男性職員を自宅訪問させて、2~3時間調査させてもらいたい。この科学調査なみの依頼に応じたのは25%以下だった。

別のグループには普段使用している家庭用品の簡単な電話調査を依頼したところ、ほぼ全員が承諾した。3日後、6人の男性調査員を自宅に派遣して詳細な調査をしたい旨お願いしたところ、50%以上が承諾した。

このテクニックは「段階的要請法」呼ばれ、小さな要求を受け入れれば、次に大きな要求に応じやすくなってしまう心理現象を応用したもの。

大きな要求からはじめるテクニック

アリゾナ州立大学、ロバート・チャルディーニの研究。

地域青少年育成センターのメンバーを名乗る。学生たちに非行少年グループへの更生指導の協力を得る実験。

普通にお願いしたパターン。
非行少年グループを1日動物園への引率の要請。引き受けてくれたのは20%未満。

最初に大きな要求。
①2年間、毎週、2時間、非行少年グループへのカウンセリング同席依頼。完全に断られる。
次に小さな要求。
②非行少年グループを1日動物園への引率要請。50%が応じる結果となった。

フランスの研究チームの実験。

若い女性がレストランで食事後、財布を忘れたことに気づき、まわりのお客様に援助を求める設定。

①数フランでいいからとお願いしても、応じたのは10%。
②全額支払いを頼んだ後、数フランお願いした場合、75%が応じた。

「特典付加テクニック」「ひっかけ」「混乱させてから正常に戻す」「段階的要請法」人間の心理を突いた巧妙なテクニックに決断を奪われないようにする。

②後悔しない決断をする

アムステルダム大学、心理学者、アプ・ダイクステルホイスとゼーゲル・ファン・オルデンの研究。

研究室にある5枚のポスターから一番好きなものを選んでもらう実験。
3つのグループに分ける。
グループ1:それぞれのポスターを1分半ずつ眺める。じっくり検討する。好き嫌いの理由を明確にした上で1枚を選択。
グループ2:5枚とも眺めてから、直感で好きな1枚を選択。
グループ3:5枚のポスターを素早く眺めた後、5分間、高難度の言葉遊び(アナグラム)を実施。もう一回ざっと眺めてから1枚を選択。
全員に一番好きなポスターをプレゼントする。

1ヶ月後、選択が間違っていなかったと確信が最も高かったのは、グループ1だった。
しかし、4週間後のヒアリングにおいて、自らの決断に最も満足していたのはグループ3だった。売る場合の希望売却金額も他のグループよりはるかに高額だった。この現象はポスター以外のアパート、車、株にも当てはまる。

科学的に無意識を働かせる

意識は1個ないし2個の違いならば、最適な理性的判断を下すことができる。それ以上の複雑な要素を含む決断を迫られると、突出した事項にだけ注意を集中し、全体を把握できなくなる。無意識は問題のすべての要素を網羅し、バランス良く判断決断することができる。「無意識思考理論」と呼ばれる。複雑な問題に関して考えすぎは即断と同じくらい判断を誤る。無意識を働かせるために大切なことは、決断すべきことを頭にインプットすること。意識を問題とは関係のないアナグラムなどに集中させ遊ばせ、無意識に出番を与えること。

実行したことより、しなかったことへの後悔が大きい

コーネル大学、トマス・ギロヴィチの後悔に関する研究。

人生で最も後悔することは何か。回答の75%は自分がしなかったことへの後悔。上位3位は

学校時代勉強しなかったこと。
貴重なチャンスをものにしなかったこと。
家族や友人を大切にしなかったこと。

したことの後悔は判明しているので限定的である。しなかったことの後悔は、無限の可能性を自らもぎ取った感じで終わりがない。

2種類の基本的選択型

最上志向型
あらゆる選択肢を調べて確実に最上級のものを選ぶ。最も成果がありそうだが、決まるまで時間がかかり、入手しても、他にもっといいものがあったのではと思い悩み満足できない。

満足型
必要を満たすものであれば、それ以上詮索しない。

11の大学、500人以上の学生を対象にした研究。
就職活動で最上志向型と満足型に分けて、追跡調査。

最上志向型は満足型より20%給与が高い就職先を見つけた。しかし、その選択に満足できずに不安と後悔を感じ鬱状態になっていた。

最上志向型は完璧なものを求めて時間を無駄にする傾向がある。
「幸福とはほしいものを手に入れることではなく、今あるものを好きになること」

③ウソを見抜く

想像以上にウソは氾濫している?

著者のリチャード・ワイズマン博士による調査。

25%の人がその日ウソついた。
90%の人が恋人にウソをついた。
40%の人が友人にウソをついても平気だった。

サウサンプトン大学、リチャード・グラムゾウの共同研究

心拍測定器によるウソの研究。学生に自分の成績について話を聞く。約半数が実際の成績より高く説明していた。
心拍数を見る限り、正直に話した学生よりも粉飾した学生の方がむしろ安定していた。

ウソをつく人の特徴と思われていること

・相手と目をあわせない
・無駄に笑顔を作る
・もじもじする
・体を左右にゆする
・手や顔に汗がにじみ出る
・手を口にあてる
・話が長くとりとめがない
・支離滅裂でごたごたする
・変にうなずきが多い
・身振りが大げさ
・居丈高

上記のような緊張、いらだち、不安げな現象はあてにならない。

科学的ウソを見抜くコツ

ウソをつくとき必ずしも緊張はしないが頭を使う。そのため、何か問題を深く考える人に似てくる。

①手足をあまり動かさずに、身振りが少なくなり、同じ言葉を繰り返し、考えが短絡的で大雑把になる。
②返答するまでに時間がかかるようになる
③口ごもり、いいよどみが多くなる。
④ウソと自分との間に距離が必要なため“自分の”“私は”という言葉は減少する。名前ではなく“彼”“彼女”という表現が多くなる
⑤質問に答えずに話題を変えたり、逆に質問したりはぐらかすようななる。
⑥よそよそしくなる

ウソを見抜くことは、物事を決断する上においてとても重要です。

まとめ

実験Ⅰ:「自己啓発」はあなたを不幸にする。実験Ⅷ:決断力の罠。の章を要約させていただきました。参考文献238本という膨大な学術論文及び科学雑誌の記事論文から、およそ数分で効果的に実行できるように編集された科学的根拠のある自己啓発本です。自己啓発本を読んでも成功出来なかった理由がわかり、科学的根拠に基づいた改善をすることができる本です。数分で実践することができるメソッドが取り上げられています。効果を身をもって感じることができると思います。まさに原題の「小さく考えて大きく変わろう」です。

著者紹介

リチャード・ワイズマン 
1966年生まれ。英国ハートフォードシャー大学教授(心理学)。
プロマジシャンとして活動後、ロンドン大学を卒業し、エディンバラ大学にて博士号取得(心理学)。膨大な被験者のデータ分析を得意とし、その科学的アプローチには定評がある。自らのホームページ上で被験者を募集して数多くの大規模な調査プロジェクトを成功させている。氏の研究は超常体験、超自然現象とは一線を画し国際的に有名。2002年、社会科学分野における一般読者向けの優れた活動を顕彰するジョセフ・リスタート賞(英国科学協会)を受賞。一般読者向けの科学書執筆やテレビ番組制作に携わり、幅広く科学的心理学の普及に従事している。

出版情報

著者 リチャード・ワイズマン

発行日 2010年1月30日

発行所 株式会社文藝春秋

定価 本体1619円+税

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