悩みを解決に向かわせる3つの視点
トレードオフ
全部すべてを実現することは
不可能であることを前提とします。
あちらを立てればこちらが立たない。
両立できない関係性、二律背反を認識して
ベストな選択をします。
経済性
悩みにお金が関連する場合、できるだけ、金額に換算することが大事です。
金額は数値で表せる客観的で絶対的な指標になるので
選択をする際の大きな要因になります。
直観
5つの思考フレームを使って、論理的、明確に整理した
あとは直感で決めます。
悩みを理路整然とロジカルに捉え、すっきりした頭で
「どの選択肢が自分を幸せに導くか」を最優先事項に
自分の直観を信じて決断する。これが後悔しないでより良い
選択をする手順になります。
悩みを解決し、より良い選択をするための5つの思考ツール
① 2×2 マトリックス
たくさんの選択肢がある場合に適用。
絞り込んだ2つの判断基準で4パターンに分類し、
複雑化を避けシンプルに考えることが可能。
4つ同時に比較できるので判断しやすくなります。
例)5000円の予算でパソコンのキーボードを購入する場合。
購入判断基準は操作性に優れ、デザインが良いもの。
数あるメーカーの中から〇×で仕分けして絞り込む。
操作性に優れ、デザインが良いものに絞り込めるので、じっくり検討できる。
② 優先順位付け表
対象候補が2つ3つに絞り込まれている場合に適用。
思い付く判断基準を可能な限り列挙する。
〇△×式で対象を評価選別する。
【評価方法】
1.〇△×の総合評価
2.絶対に譲れない判断基準で選別する。
3.直観で選ぶ。
例)卒業するので部活の次期部長を決める。
候補者の資質を見える化した優先順位表から、〇△×の総合評価、
絶対に譲れない判断基準、もしくは直感で決定します。
③ ロジックツリー
悩みを起点にして原因・解決策を具体化する場合に適用。
重複や漏れなく(が前提)体系的・全体的にそのメカニズムを把握できるので
より正確な原因・解決策を見つけやすい。
③-1 Whyツリー
「なぜ」を繰り返して原因を見つけ出す思考ツール。
例)店舗売上減少の原因を追求する。
③-2 Howツリー
「どのように」を繰り返して具体的な解決策を見つけ出す思考ツール。
例)体重が増えてきたので、ダイエットを成功させるための具体案を出す。
④ シナリオ分析
判断が未来に大きく影響を与える場合に適用。
判断に迷っていることを起点にして
イエス(肯定的)ノー(否定的)で分岐させて未来を
予測します。
起こる確率も直観でよいので書き込んでいきます。
浮かび上がった未来像を検討して決断します。
例)ヘッドハンティングで、ある会社から転職のオファーが来た。
予想された4つの未来。
まづは冷静に未来を予想して頭を整理します。
その上で最終決断を下すのは自分次第です。
⑤ ゴールピラミッド
どんな人生、ゴールにしたいのか明確にするにする場合に適用。
解決策の選択を判断する際のぶれない自分軸とする。
上から「目的」・「目標」・「計画」の3階層で構成されたピラミッド構造。
上段に人生で達成したいビジョン、目的を記入。
中段に長期・短期目標を記入。
下段に目標を達成するための行動計画を記入
例)ある学生さんのキャリアデザインを考えたゴールピラミッド。
まとめ
コンサルティングや会社で使われる5種類のフレームワーク。
個人的な悩みを解決するための手段としても活用できます。
自分や友人、パートナーの悩みを可視化、構造化して、シンプルに
本質を見極めて、具体的解決策を見つけることが可能です。
参考
『悩みの99%が一気に解決!魔法のコンサル思考術』
(佐藤智恵著:新潮社)
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