世界の大富豪2000人に学んだ幸せに成功する方法 【要約】

自己啓発

コンセプト

さまざまな成功の極意を研究し、学び、実践することによって、無一文から這い上がった著者が明かす、普通の人が、幸せに成功する方法。

本の目次

プロローグ

第1章 「成功」する人と「成幸」する人

私が見てきた不幸な成功者

「成幸」できるのは3%だけという現実

2000人の成功者に会ってわかったこと

一般に成功者とされる人は真の成功者ではなかった

幸せな人生に道具を求めているようでは成幸者になれない

成幸者はあるステップを踏んだ人だけがなれる

大富豪ロスチャイルドから学んだ「成幸」

第2章 幸せな成功者が持っている四つの自由

成幸の定義は「四つの自由」

「経済的な自由」お金は多ければいいというものではない

「時間の自由」成幸者は例外なく労働収入以外の収入を得ている

「健康の自由」健康でなければ人生を楽しむことができない

「人脈の自由」よい友人や家族に囲まれているのが本当の幸せ

四つの自由をバランスよく持つことが大切

第3章 成幸者の言葉に学ぶ お金に愛される人の習慣

「お金ってなかなか減らないね」

「お札を好きにならないとお金は入ってこない」

「黄色や金色の財布を持った富裕層に会ったことがない」

「なぜかお金に愛される日本人はみんな長財布を使っている」

「人は所有できる物の数が決まっている」

「買っちゃダメ、借りなさい」

「器から溢れる富だけを使いなさい」

「本当に価値のあるものにお金を使いなさい」

第4章 成幸者の言葉に学ぶ 時間に束縛されない自由な習慣

「6分後に行くから」

「”忙しい”を口癖にしている金持ちはいない」

「富と名声と時間。どれか一つだけと言われたら迷わず時間を選ぶ」

「毎日が夏休みだから」

「早起きすると、昼間には見えないものが見えてくる」

「人生の年表を作ることから、成幸者の人生はスタートする」

第5章 成幸者の言葉に学ぶ 健康で長生きができる習慣

「今回の来日は53回目」

「ジャンクフードは食べない」

「夜寝なきゃいつ寝るつもりなの?」

「悪口には毒がある」

「年間600万円ぐらいは自分の健康のために使うぐらいの気持ちが大切」

「ペットは人を元気にする」

「祖先に守られている」

第6章 成幸者の言葉に学ぶ 人脈に守られる人の習慣

「今の自分があるのは、すべてまわりの人のおかげ」

「自分を好きになれない人が成功するわけがない」

「見返りは断りなさい」

「出会いは自分を映し出す鏡」

「初対面の相手は第一印象で即断すると間違いない」

「否定語を言う人は、まわりから助けてもらえない」

「好きな人と結婚しているようじゃダメだね」

「移動の時間は情報の宝庫」

「いいことばかりあるから明るくなるわけじゃない」

「受けたご恩を忘れてはいけない」

「バックミラーばかり見て車を運転すれば事故になtるでしょう」

第7章 成幸者の言葉に学ぶ ビジネスがうまいく習慣

「私に成功についてレクチャーしてほしい」

「人間、好きなことでしか成功できない」

「人が見逃すような、そんな些細な情報は宝の山」

「コインの裏側が見られなければチャンスはないよ」

「本当に価値のある情報は決してテレビやインターネットで公開されることはない」

「今思うと、成功の直前に必ず大きな失敗や試練があった」

「”急がば回れ”という諺は本当」

「どちらにしようか迷ったら直観を信じて判断」

「ダメだと思ったら止めてしまうのではなくすぐに軌道修正」

「働く時間と収入は反比例するんだよね」

第8章 成幸者の言葉に学ぶ 幸せを引き寄せる人の習慣

「何かを成し遂げる決断をした後に試練が来なければ諦めなさい」

「一つ願いが叶ったら、必ず大切なものを差し出しなさい」

「引き寄せは願望をコミットした瞬間動きだすんだよ」

「やりたいことを書く人は多いが、やりたくないことを書き出す人は少ない」

「些細なことと思うかもしれないが、トイレの蓋を閉めるかどうかが重要なんだ」

「3日坊主でもいいから、とにかく始めて見る」

「”死”を予感したときは,”ありがとう”と言うのです」

「失敗なく成功した人は例外なく早死」

「幸せかどうかなんて、死の寸前にしかわからない」

第9章 成幸者が今、未来を先取りして密かに行っていること

今後の経済予測

投資するニュービジネス

資産の大移動

エピローグ

著者紹介

企業経営者/成幸者研究家

1962年生まれ。岐阜県出身。

石川島播磨重工株式会社(現IHI)にて、ジェットエンジンの設計開発に携わった後、

5か国共同開発エンジンの国家プロジェクト・メンバーとして英国ロールス・ロイス社に勤務。

タイガーウッズをはじめ、多くの世界トッププロのクラブ開発で実績を上げた後、

一転してIT業界へ。ITバブルに乗り数々の事業を成功させた後、ビジネスに失敗して

一文無しに。しかし、さまざま成功の極意を研究、学びながら短期間で復活を果たす。

現在は、ウェブ開発会社や投資会社など計5社の企業経営の傍ら、「成幸者研究家」として成功

の秘訣を日々研究し、企業や大学で講演のほか、セミナーを開催している。

幸せな成功者とは

経済的成功が必ずしも幸せを保証するとは限りません。

何よりもビジネスを優先し、成功を収め経済的余裕はできたけれど、腹心の部下もいない、友人も

いない、家庭は崩壊状態、親類とも疎遠になり、孤独な人生を歩んでいる不幸な人も多い。忙し過

ぎてお金を使う時間がない人、健康を損ない入院や治療で不自由な人生になってしまった人。成功

しても不幸な人は意外に多いものです。対して、幸せな成功者(成幸者)は莫大な資産があるわけ

ではないが、すべてのバランスが良く自由になる時間があり、自由に動き回れる健康な身体があり

、質の高い友人を持ち、家庭も円満です。

幸せに成功する秘密のステップ

「明確な目標や強い意志を持ち行動し続ける」だけでは幸せな成功者になれません。

普通の思考パターンから幸せに成功する思考パターンに意識、思考を変える必要があります。

この意識思考改革のステップを確実に踏めるかどうかが鍵になります。

成功できない、成功しても不幸になる思考パターン

「富を得る」→「行動する」→「成功する」→「幸福感を味わう」

一生懸命働くかお金を貯めることから入ります。貯金を基に事業や投資を行い成功すれば幸福感が

得られると考えます。お金に執着するあまり、多くの敵をつくり、周囲の人間を犠牲にする傾向に

あります。運よくさらに成功しても幸福感を味わえない、成功しても不幸なパターンに陥りやすく

なります。

幸せに成功する思考パターン

まず、幸せになることから始めます。

「幸福感を味わう」「行動する」「習慣化する」「成功する」「富を得る」

成功していないのに幸福感を持つには

まわりには実は小さな幸せがたくさん転がっています。それを感知する能力、感度が高い人が成功

して幸せな人生を歩むことができます。幸福に対する感受性を高めることは極めて大事です。

小さな幸せも大きな幸せも幸せに変わりはありません。

『その科学が成功を決める』でも最初に幸福感を感じることの重要性が説明されています。

幸せな成功者の定義

幸せな成功者を「成幸者」と著者は表記されています。

成幸者をあらゆる側面から分析した結果、成幸者は「お金」「時間」「健康」「人脈」に価値を置

く傾向が見られました。

「お金」「時間」「健康」「人脈」をバランス良く持っている成幸者(自由人)は世の中に3%し

かいません。

お金の自由とは、「必要なものを必要なときに必要なだけ買える自由」

時間の自由とは、労働から解放されることです。時間を切り売りする労働収入ではなく権利収入と

いうレバレッジを使っています。会社や収益ビジネスモデルを所有しています。

健康の自由とは、行動できる自由です。

人脈の自由とは、孤立することなくよい友人や家族に恵まれ社会と良質な関係性を保つことです。

成幸者はこれら4つの要素をバランスよく所持しています。バランスを保つ秘訣は考え方、習慣に

あり、無意識うちに調整しています。

本署では4つの自由をバランスよく持つ考え方習慣が51個提示されています。

この中からいくつか紹介していきます。

まわりに感謝の気持ちを忘れない

ビジネスパートナー、スタッフ、メンター、伴侶、両親、兄弟、親友、地域社会、反面教師となる

人物まで自らの成幸を自分の力ではなく、まわりの人のおかげだと心から感謝して、自分の喜び

よりもそれを自然に口にします。

「類ともの法則」「調和引力の法則」により成功するとさらに助けてくれる仲間が集まります。

ノミの法則

ノミは体長1ミリ程度ですが、ジャンプ力は20センチもあり、これは身長170センチの人が

高さ340メートルまで飛ぶことに匹敵します。このノミをコップに入れ蓋をして一定時間置くと

ノミは蓋を外してもコップの高さ以上飛べなくなります。

本来のジャンプ力を失ったノミを元に戻す方法

飛べなくなったノミを元に戻すには、他のノミと一緒にすることです。それだけで本来の跳躍力を

取り戻すことができます。成幸者の集まりにいるだけで、いつの間にか思考法、習慣が変わり成長

します見栄ではなく、成幸できた人は、付き合う人の意識が伝播することを経験から知りきちん

と認識できているのです。差別ではなく、自分を成長させてくれる人を自然と求めることができる

レベルに到達しているのです。ハイレベルな人たちとできるだけ長くいたいと願うのは正常なこと

です。

見返りを求めない

見返りは断るようにしましょう。なぜならもったいないからです。どうしてかという言うと、何か

をしてあげた人からもらわないことで他の人から何倍にもなって返ってくることを経験上わかって

いるからです。

普通の人は金銭的報酬、新規案件獲得、いい人に見られたいなど自分ではそうではないと思っても

無意識に見返りを求めます。意識していないと思っていても相手に失望したり戸惑ったり、怒りを

無意識レベルで感じている可能性があります。

ただ成幸者は他から何倍にもなって返ってくることを目的に見返りを断るのではなく、心の底から

見返りを期待しないで純粋に奉仕の精神で助けることをします。

直接関係のないように見えても宇宙の根源ではしっかりどこかでつながっています。

思いもかけなかったところから、何倍にもなって見返りはやってきます。

助けられる方も実は相手を助けているのです。

この真理は成幸者の間で、シェアされ習慣化されています。

相互扶助、共存共栄の人脈

成幸者は最重要資産を人脈であると考えています。そのため人脈つくりに長けています。

自分にとってどの人物が資産となるのか見極めながら一流の人が集まるパーティーで関係構築に勤

しんでいます。普通の人はこのような活動を自分の成功のために人を利用する卑怯な方法と考えて

しまいます。成功者は人脈を相互扶助に基く共存共栄の健全な関係と捉えます。このような人脈の

中から成幸者は助けたい人、助けられたい人を常に探しています。助けたい人が現れれば実際に助

けます。

第一印象で人物を見抜く術

成幸者のほとんどの人が第一印象で判断します。多くの出会いの経験から培われた直観で見分けま

す。贋作か本物かを見抜く目利き職人を育てる場合、贋作と本物を見せて違いを学ばせると考えま

すが、実は本物だけを見せ続ける方が良いと業界では認識されています。本物だけを見せ続けるこ

とで贋作を見た瞬間に違和感を覚え見抜くことができるようになるそうです。成幸者は多数の素晴

らしい人物と出会っていますので、会った瞬間に陰や違和感を感じることができ、お付き合いさせ

て頂くべきか否か判断できるそうです。

言ってはいけない5つの否定語

ある成幸者からアドバイスされた禁句があり、これを言わなければ3年以内に絶対成功できるそう

です。

その言葉は

「無理」

「できない

「わからない」

「面倒くさい」

「疲れた」

です。

成功の上昇気流に乗っていたとしても、上記5つの言葉を一度口にしただけで、元に戻って落ちて

しまいます。

恐るべき悪い効力を秘めた言葉です。万が一これらの言葉を発してしまった場合は、心の中で

「キャンセル」「取り消し」という言葉を3回唱えて下さい。これにより潜在意識に刻まれてしま

った言葉を抹消できます。

心から真剣に願うことが重要になります。冗談半分では取り消しできません。

否定語を使わない秘訣

否定語を言いそうになった時は代替言葉にします。例えば「無理」と言いそうになった時は、

「厳しい」「可能性が低い」など完全に否定しない言葉に置き換えます。完全否定語を使うと自ら

の心と思考を閉ざしてしまい、物事を成就することができなくなります。

結婚は恋愛感情に流されない

ある成功者に聞いた質問。「どんな人と結婚すれば成幸できるのか」

自分にないものを持っている人を伴侶としなさい。好きだという恋愛感情、お金目当て、子供が欲

しいといった自分の欲望を満たすだけの結婚は絶対に避けるべき。それというのも、お金目当ては

お金、子供目当ては子供が原因で離婚の危機が訪れてしまうもの。という答えが返ったきました。

普通の人が同じ趣味嗜好、似たような性格、共通点を求めるの対して、成幸者は自分と正反対の人

を選んで結婚する傾向にあります。タイプの違う2人が力を合わせることで苦難、逆境を乗り越え

て成幸に至ることができます。成幸する人は普通の人を超える着眼点、概念を持っています。

移動時間を有効活用する

成幸者はよくタクシーを使います。タクシーの運転手から情報収集をしてビジネスに活かします。

成幸者は新幹線ではグリーン車、飛行機ではファーストクラスを利用します。普通は黙々と仕事を

したり、寝たり、本を読んだりして過ごします。成功者は偶然隣り合わせた人に、気軽に話しかけ

出会いを大切にします。大きなビジネスの話に発展し、その後家族ぐるみの付き合いが始まったり

するそうです。普通の人はタクシー、新幹線、飛行機を移動の手段としか見ていません。成幸者は

移動時間を新しい情報を得る場、ビジネスチャンスをもたらし、富を増加させるめぐり逢いの貴重

な場と考えています。成幸者はその場、その時間にしかできないことを大事にして行動します。

好きなことを仕事にする

成幸者にビジネスを相談すると最初に問われることはそのビジネスが好きなのかどうか。

普通の人は儲かりそう、流行っている、将来性がありそうという判断基準で決めます。成幸者はそ

のようなものは後からついてくることを経験上知っています。そのビジネスを心から本当に好きな

らば、覚えも早く、努力も惜しまず、進んでその分野の勉強をして成長し、嫌なことや大きな試練

に遭遇しても知恵が出て乗り越えることが可能になります。結果として継続的に発展し、利益や将

来性を保証されることになります。成幸する人は好きな仕事をする、または仕事を好きになれる人

です。

メンタルブロック

好きなこと、やりたいこと、興味があること、ワクワクすることにチャレンジするときに、ネック

になるのが、メンタルブロックと呼ばれるものです。

メンタルブロックとは

メンタルブロックはまわりの両親、先生、友人などからの14万8000語にのぼるやる気を失く

す否定語により、2~3才から形成され10才でほぼ完成されます。

サーカスにいる象のメンタルブロック

慣らされていない、まだ力の弱い小象を杭にロープでつなぐと、自由に動こうとしても杭を抜くこ

とができないので諦めてしまいます。そして大人になって軽く杭を抜く力を持っても、もはや杭を

抜いて自由になろうとしません。人間も同じで幼少の頃にできあがったメンタルブロックを簡単に

解除することができなくなります。

メンタルブロックを簡単に外す方法

①子どもの頃にやってみたかったこと、好きだったこと、興味があったことを書き出す。

なぜ諦めたのか、現在でもそのことでワクワクするか自分を見つめ直します。マインドブロックを

少しずつ壊していき、やりたかったことに再チャレンジするとメンタルブロックの呪縛から解放さ

れることが実際にあります。できない理由を探すのではなく、できるようにするには、どうすれば

いいかを考えることができるようになります。

②失敗したときは「ごめんなさい」と素直に謝る。

日本は「失敗してはいけない」という教育のお陰で、失敗しても認めたくないという心情が強く働

き、他人のせいにしたり、言い訳をするという良くない行為をとりがちです。成幸者は自分に非が

あるときは潔く認めて素直に心から謝罪します。このような勇気ある態度が恐怖心を駆逐し、まわ

りから認められ積極的な行動につながります。言い換えると、自分の人生は自分で責任を取るとい

う覚悟が人生を自由自在にコントロールできる原動力となります。普通の人が見えないところまで

見えるようになり、成幸者になることができます。

やりたくないを書き出す

人生の最終目標を設定する場合、メンタルブロックをはずして好きなこと、やりたいことをピック

アップして絞り込んでいきます。絞り込みが進まないときは、逆に絶対にやりたくないことを書き

出してみます。好きなこと、やりたいことを目標にすると嫌でやりたくないことも付随してくる可

能性があります。やりたいことやりたくないことの双方から見ることで目標を明確にあぶりだすこ

とができるようになります。成幸者の知恵です。

【まとめ】

成幸者になるための大切な習慣。

・毎日小さなことに幸せを感じること

・毎日明るく、物事を前向きに捉えること

・見返りを求めず他人の力になり、喜んでもらえる行動を心がけること

・素直と謙虚な態度を心がけること

・他人の悪口を絶対言わないこと

・無理、できない、疲れたなど心のシャッターを下ろす否定語を使わないこと

・「ありがとう」「感謝」の言葉を常に使うこと

成幸者は人格的に優れた人たちであり、行動できる人です。

普通の人はコインの表しかみていませんが、成幸者はコインの裏側を見ることができます。

普通の人は常識にとらわれ非常識と呼ばれる情報には目を向けません。世の中には科学的に証明さ

れていないことは99%に及びます。例えば飛行機がなぜ飛ぶのか厳密には説明できないそうで

す。

普通の人は1%の常識を取り合っています。かたや99%の非常識を世界中で3%しかいない成幸

者で分け合っています。成幸者は99%の小さく見える情報を見逃しません。著者のトニー野中氏

は思考法、行動、習慣を実際に会った多くの成幸者から分析した結果を本書で提示しています。

【出版情報】

著者  トニー野中

発行日 2012年8月11日

発行所 総合法令出版株式会社

定価  1300円+税

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