書評
【単なるメモや思考術の本ではない】
「あーメモ術、手帳術、
ポストイット術とかの本ね」
と思ってはいけません。
若くして、夢を実現させた著者が
読者にも成功してもらおう
という半端ない「熱量」で
語りかけてくる本です。
【この本を読んだ方がいい人】
特に就活生にはお薦めの本です。
ライバルより圧倒的に
自己分析ができます。
それにより「人生の軸」が確立
され、何となく就活している人
よりも圧倒的優位に
立つ事ができます。
また、多くのビジネス書等
読んで勉強しているにも
かかわらず中々成功できない
社会人にもお薦めです。
色々な本を読んでも
「人生の軸」が定まって
いなければ、単に知識を吸収して
あー勉強になったで
終了してしまうからです。
【最強のフレームワーク】
著者が開発実践してきた
シンプルな最強フレームワーク。
それは
ファクト→抽象化→転用
です。
①インプットしたファクトを
もとに
②気付きを応用可能レベルまで
抽象化し
③自らのアクションに転用する
《例》
「大阪でチラシと一緒に飴を配布したら
東京の3倍効果があった」
↓
最強フレームワーク適用
↓
SHOWROOMにて
「バーチャル劇場」
「ライブコマース」
となります。
なんでこうなるかは
本書にて詳しく説明されています。
【3つの魔法の質問】
「What」
「How」
「Why」
抽象化にはこの3つの質問が
威力を発揮します。
「What型」は標語を付けて
呼び出す際に利用。
文字化→標語化→言語化能力向上
「How型」は特徴を捉えて
深掘りする際に利用。
特徴→内容→転用
「Why型」は理由を抽出して
転用する際に利用。
何故→理由→転用
それぞれ型のフレームワーク
適用例も本書にて取り上げられて
います。
【人生の軸を見つける】
いくらメモのノウハウや抽象化の
思考術を勉強しても大した効果は
期待できない。
それは自分は
「何がしたいのか」
「何をしている時がたのしいのか」
「何をやっていくのか」
「人生の軸」が定まっていないから。
「人生の軸」を明確にすること。
「自己分析1000問」
「ライフチャート」
という2つの分析ツールが
巻末に用意されています。
「自己分析1000問」に
答えながら
最強フレームワークに
裏付けられたメモを
実践していきます。
その見本が本書に
記載されています。
やり切れば
自分が見えてきます。
見たくない自分がそこに
いるかもしれませんが
自分のために、
自分から逃げずに
ありのままの
自分を捉えましょう。
自己分析による
「人生の軸」の発見は
「緊急じゃないけど重要なこと」
後回しにしてはいけません。
成功した人は
ここができています。
もう一つの分析ツール
「ライフチャート」は
流石に「自己分析1000問」
はキツイという人向け。
簡易版的位置付けです。
両方やるとクッキリハッキリ
自分が見えてくることでしょう。
【前田裕二さんとは】
8歳でご両親が亡くなられ、
極めて厳しい幼少期を
過ごされた方です。
その為、路上ライブで
子供の頃からお金を
稼いでいたそうです。
自分が好きな歌ではなく
おじさんおばさんが
好きな歌を歌うことで
お金を貰うことができる。
つまり、そうした中で
関係性を築くことで
お金を稼ぐことができる
ことを学んだそうです。
早稲田大学政経学部を
卒業した後、
UBS証券会社に入社。
ニューヨーク勤務の後、
DeNA入社。SHOWROOMを立ち上げ、
スピンオフして独立。
現在、代表取締役社長。
大学はコンサルをして
学費を稼ぎながら卒業する
という凄い人です。
社会人になっても大量行動力
は衰えるどころか、
更にパワーアップし、
今は睡眠時間3時間。
超人状態です。
【まとめ】
シンプルにまとめると
メモで日常をアイディアに変える。
メモで「人生の軸」を見つける。
メモで「何者」かになる。
メモで「夢」を叶える。
という本です。
この本のデメリット
本自体の抽象度が高いので、
部分部分だけではなく、
本全体を通して構造化して読み解く
必要があります。
また、逆境をはねのけて、
成功を勝ち取った
メモの「奥義」を
逆境にいる人にも
恵まれた人にも
全ての人が「人生の勝算」を、
得るために著者が溢れんばかりの
「熱量」でPay Forward
している本です。
著者の圧倒的「熱量」を
受け取れる感受性がない人には
響かないと考えられます。
本の目次
序章
第一章
メモで日常をアイディアに変える
第二章
メモで思考を深める
第三章
メモで自分を知る
第四章
メモで夢をかなえる
第五章
メモは生き方である
終章
ペンを取れ。
メモをしろ。
そして人生を、
世界を変えよう
出版情報
著者 前田裕二
発売日 2018年12月25日
発行所 幻冬舎
定価 1400円+税
|
コメント