挨拶は時の氏神とは?
**「挨拶は時の氏神(あいさつは ときの うじがみ)」**とは、
「けんかや言い争いをしている人の間に入って仲直りをさせてくれる人や、その仲直りのきっかけになる言葉は、とてもありがたいものだ」
という意味のことわざです。
ここでいう「挨拶」は、今の「こんにちは」や「おはようございます」という意味ではありません。
昔の「挨拶」には、間に入って話をまとめることという意味がありました。
また、「氏神(うじがみ)」とは、昔からその土地や人々を守ってくれる神様のことです。
つまり、
「仲直りを助けてくれる人は、神様のようにありがたい存在だ」
という教えなのです。
小学5年生にもわかる例
例① 友達同士のけんか
太郎さんと花子さんがけんかをして、お互いに口をきかなくなりました。
そこへ先生が来て、
「二人とも、お互いに謝って仲直りしよう。」
と言いました。
二人は「ごめんね。」と言って仲直りできました。
この先生のような人が、ことわざでいう**「時の氏神」**です。
例② 兄弟げんか
兄と弟がおもちゃの取り合いでけんかになりました。
お母さんが、
「二人で順番に遊べば楽しいよ。」
と言うと、兄弟は仲良く遊び始めました。
このように、争いをやめさせてくれる人は、とても大切な存在です。
「時の氏神」って何?
昔の日本では、それぞれの地域に人々を守る神様がいると考えられていました。
その神様を**「氏神様(うじがみさま)」**と呼びます。
ことわざでは、
「ちょうどよいタイミングで争いを止めてくれる人は、氏神様のようにありがたい。」
という意味で使われています。
このことわざが教えてくれること
このことわざは、
「けんかを長引かせるより、仲直りすることが大切」
ということを教えています。
人は意地になってしまうと、自分から謝ることが難しくなります。
そんなときに間に入ってくれる人がいると、お互いに気持ちが落ち着き、仲直りしやすくなります。
心に残るお話
ある日の昼休み、サッカーをしていた健太さんと翔太さんは、どちらのボールだったかで言い争いになりました。
「ぼくのボールだ!」
「ちがう、ぼくだ!」
二人は怒ってしまい、周りのみんなも困っていました。
そこへクラスの美咲さんがやってきました。
「二人とも、けんかしていたら楽しく遊べないよ。今日は一緒に使って、次は交代にしたらどうかな?」
二人は少し考えてから、
「そうだね。」
と言って笑顔になりました。
その日から二人はまた仲良く遊べるようになりました。
先生は笑顔で言いました。
「こういう人のことを『時の氏神』というんだよ。」
みんなは、人と人を仲良くする人の大切さを知りました。

使い方の例文
- 先生が間に入ってくれたおかげで仲直りできた。まさに挨拶は時の氏神だ。
- お父さんが二人の話を聞いて仲裁してくれた。挨拶は時の氏神とはこのことだね。
- 冷静に話をまとめてくれる人は、本当に時の氏神のような存在だ。
似ていることわざ
- 雨降って地固まる(けんかのあとに仲がよくなること)
- 和をもって貴しとなす(仲良くすることを大切にする)
- 情けは人のためならず(人に親切にすると自分にもよいことが返ってくる)
反対の考え方
- 火に油を注ぐ
- 売り言葉に買い言葉
これらは、けんかをさらに大きくしてしまうことを表します。
まとめ
**「挨拶は時の氏神」**とは、
争いごとを仲裁し、仲直りさせてくれる人は、神様のようにありがたい存在である
という意味のことわざです。
私たちは友達や家族と意見が合わず、けんかになることがあります。しかし、そのまま怒り続けるよりも、話し合って仲直りするほうが、お互いに気持ちよく過ごせます。
もし友達同士がけんかをしていたら、相手を責めるのではなく、落ち着いて話し合えるように手助けできる人になれたら素敵ですね。
このことわざは、**「人と人をつなぐ優しさや思いやりを大切にしよう」**という昔の人の知恵を、今の私たちにも教えてくれています。

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